2020年12月05日
曲目についてちょっとした雑記
12月のひだまりサロンは、
12月19日(土)午後3時30分から、佐久古楽合奏団あ出演の「古楽器コンサート」です。
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、ハープで演奏します。
佐久古楽合奏団として、今回3回目のミニコンサートになります。
過去2回のミニコンサートについては、小諸図書館の「ひだまりサロンバックナンバー」にあります。
・平成28年1月15日「西洋・東洋の古楽器によるミニコンサート」
・平成30年4月8日「スプリングコンサート」
今回の「ひだまりサロン」でのプログラム(予定)は、
・リュリ/エア(サラバンド)
・ゼンフル/ああ、エルスライン
・作曲者不詳/ダフネ
・賛美歌/久しく待ちにし
・作曲者不詳/若い娘
・ホルボーン/すいかずら
・プレトリウス/エサイの根より
以下、それぞれの曲に関しての雑記です。
それと、図書館でのコンサートなので、曲と関連した本の紹介を。
・リュリ/エア(サラバンド)
モリエールの台本「町人貴族」による「コメディ・バレ」(※1)の中の一曲。
「トルコ趣味」と呼ばれた時代の好みに合致し、この作品は大成功をおさめました。
トルコ趣味は長い間続き、モーツァルトやベートーベンもトルコ風の作品を書いています(トルコ行進曲)。
(※1)バレエを特徴とした宮廷オペラで、モリエールとリュリによって作り出されました。
「町人貴族(モリエール)」〜岩波文庫ほか
・作曲者不詳/ダフネ
ダフネはギリシャ神話の中の川の神の娘の名前です。
アポロンの愛を拒んで逃げる途中、父に助けられ月桂樹に変えられます。
このダフネとアポロン(アポロ)の恋愛物語を元とした音楽が、多くの作曲家によって書かれています、
アポロンは竪琴の神様として有名。
旅人の守護神ヘルメスが8弦の竪琴を作ってアポロンに献上しました。
ヘルメスは高級旅行バッグブランドの由来にもなっています(エルメス)。
「ギリシャ神話」〜岩波文庫ほか
・作曲者不詳/若い娘
古いフランスのシャンソンで、非常に流行していました。この旋律を元にした楽曲も多く、フランスのクリスマスキャロル(ノエル)にもなっています。
バッハもこの曲の一部を使って曲を書いています(BWV73、613 、658)。
シャルパンティエも、「真夜中のミサ曲」の中で使用(H9)。
歌詞も様々なものがありますが、家が貧乏な為に修道院に入れられた若い娘の嘆きを歌ったものが代表的です。
この楽曲は、映画「巡り会う朝」(監督アラン・コルノー、音楽ジョルジュ・サヴァール)、映画「利休」(監督勅使河原宏、音楽武満徹)の中にも出てきます。
「めぐり逢う朝(キニャール)」〜早川書房
「秀吉と利休(野上弥生子)」〜新潮文庫ほか
・ホルボーン/すいかずら
「ハーツイーズ」(※2)というタイトルで流行していた曲で、シェイクスピアのロミオとジュリエットの中でも言及されています(第4幕第5場「ジュリエットの部屋」)
この曲はいくつかのヴァージョンがあるようで、このタイトルの他に「すいかずら」とも。
ロミオとジュリエットはギリシャ神話のピュラモスとティスベ、あるいはケルトの伝承(アーサー王伝説)のトリスタン(円卓の騎士のひとり)とイゾルデがモデルになっていると言われ、トリスタンとイゾルデではすいかずらは愛の象徴となっています。
(※2)パンジーの原種で、シェイクスピアの「真夏の夜の夢」では恋に落ちる媚薬を作る花とされていて、トリスタンとイゾルデでは。媚薬がトリスタンとイゾルデを禁断の恋に陥らせます。
「アーサー王物語」〜岩波文庫ほど
「ロミオとジュリエット(シェイクスピア)」〜岩波文庫ほか
紹介した本のいくつかは図書館にあるようです。
図書館の検索機で探してみてください。
12月19日(土)午後3時30分から、佐久古楽合奏団あ出演の「古楽器コンサート」です。
ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュート、ハープで演奏します。
佐久古楽合奏団として、今回3回目のミニコンサートになります。
過去2回のミニコンサートについては、小諸図書館の「ひだまりサロンバックナンバー」にあります。
・平成28年1月15日「西洋・東洋の古楽器によるミニコンサート」
・平成30年4月8日「スプリングコンサート」
今回の「ひだまりサロン」でのプログラム(予定)は、
・リュリ/エア(サラバンド)
・ゼンフル/ああ、エルスライン
・作曲者不詳/ダフネ
・賛美歌/久しく待ちにし
・作曲者不詳/若い娘
・ホルボーン/すいかずら
・プレトリウス/エサイの根より
以下、それぞれの曲に関しての雑記です。
それと、図書館でのコンサートなので、曲と関連した本の紹介を。
・リュリ/エア(サラバンド)
モリエールの台本「町人貴族」による「コメディ・バレ」(※1)の中の一曲。
「トルコ趣味」と呼ばれた時代の好みに合致し、この作品は大成功をおさめました。
トルコ趣味は長い間続き、モーツァルトやベートーベンもトルコ風の作品を書いています(トルコ行進曲)。
(※1)バレエを特徴とした宮廷オペラで、モリエールとリュリによって作り出されました。
「町人貴族(モリエール)」〜岩波文庫ほか
・作曲者不詳/ダフネ
ダフネはギリシャ神話の中の川の神の娘の名前です。
アポロンの愛を拒んで逃げる途中、父に助けられ月桂樹に変えられます。
このダフネとアポロン(アポロ)の恋愛物語を元とした音楽が、多くの作曲家によって書かれています、
アポロンは竪琴の神様として有名。
旅人の守護神ヘルメスが8弦の竪琴を作ってアポロンに献上しました。
ヘルメスは高級旅行バッグブランドの由来にもなっています(エルメス)。
「ギリシャ神話」〜岩波文庫ほか
・作曲者不詳/若い娘
古いフランスのシャンソンで、非常に流行していました。この旋律を元にした楽曲も多く、フランスのクリスマスキャロル(ノエル)にもなっています。
バッハもこの曲の一部を使って曲を書いています(BWV73、613 、658)。
シャルパンティエも、「真夜中のミサ曲」の中で使用(H9)。
歌詞も様々なものがありますが、家が貧乏な為に修道院に入れられた若い娘の嘆きを歌ったものが代表的です。
この楽曲は、映画「巡り会う朝」(監督アラン・コルノー、音楽ジョルジュ・サヴァール)、映画「利休」(監督勅使河原宏、音楽武満徹)の中にも出てきます。
「めぐり逢う朝(キニャール)」〜早川書房
「秀吉と利休(野上弥生子)」〜新潮文庫ほか
・ホルボーン/すいかずら
「ハーツイーズ」(※2)というタイトルで流行していた曲で、シェイクスピアのロミオとジュリエットの中でも言及されています(第4幕第5場「ジュリエットの部屋」)
この曲はいくつかのヴァージョンがあるようで、このタイトルの他に「すいかずら」とも。
ロミオとジュリエットはギリシャ神話のピュラモスとティスベ、あるいはケルトの伝承(アーサー王伝説)のトリスタン(円卓の騎士のひとり)とイゾルデがモデルになっていると言われ、トリスタンとイゾルデではすいかずらは愛の象徴となっています。
(※2)パンジーの原種で、シェイクスピアの「真夏の夜の夢」では恋に落ちる媚薬を作る花とされていて、トリスタンとイゾルデでは。媚薬がトリスタンとイゾルデを禁断の恋に陥らせます。
「アーサー王物語」〜岩波文庫ほど
「ロミオとジュリエット(シェイクスピア)」〜岩波文庫ほか
紹介した本のいくつかは図書館にあるようです。
図書館の検索機で探してみてください。
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