2017年03月07日

コンソートの中のリュート、(付)バッハの無伴奏ソナタBWV1001から

演奏する曲の中には、リュートが参加したものもあるのですが、実はこのリュートの音がほとんど聞こえません。聞こえない楽器であるわけなんですが、たまに「あっ、聞こえた」と思えるくらいがいいわけで、それが魅力でもあるわけです。
15日は浅間総合病院でミニコンサートをやるようですが(詳細は聞かされてない)、おそらくロビーでの演奏になると思うのですが、ここだと天井も高く広いので音が抜けリュートの音は聞こえないかもしれません。

コンソートの中でリュートは伴奏としてみられがちですが、そうではなく独立したパートです。
今度のコンサートでリュートが含む曲を演奏しますが、最初は伴奏として、繰り返しの時は音符を細分化してちょっと目立ってみようかなと思っています。音符の細分化をディビジョンといいますが、ルネッサンスやバロックでおこなわれていた方法です。

リュートはおもに歌の伴奏や合奏の通奏低音として用いられていましたが、もちろんソロとしても弾きます。
余興として、自分が演奏したバッハの『無伴奏ヴァイオリンの為のソナタ』から第1番の中からアダージョとフーガをアップしておきます。途中までです。間違いもありますが、録り直しが面倒なのと、オーディオソフトで切り貼りして修正もできますが、それも面倒。というわけでそのままです。


バッハ自筆譜(デザインのように非常に美しい)

ト短調の曲なのでGチューニングのリュートでほぼそのままで弾けますが、ヴァイオリンより弦が多いので低音を入れています。
また、フーガのテーマはヴァイオリン版(BWV1001)の他にリュート曲(BWV1000)とオルガン曲(BWV539)にも使われていて、演奏したフーガはリュート用を参考にしています。
これらを聞き比べでみると、ヴァイオリン版は3声のフーガ、リュート版は音域も広いので4声のフーガになっているようです(オルガン版は譜面がなく不明)。

アダージョとフーガ(BWV1001より)リュート版/演奏:北原
  


Posted by semc1600 at 19:12Comments(0)音楽