もちづきあったかコンサート その2/2

semc1600

2022年05月04日 05:10

前回の投稿から日が経ってしまいましたが、「もちづきあったかコンサート」の続きです。

披露されたオルガンは手作り感満載で、中を覗うことができます。
「パイプオルガン」の「パイプ」は二種類あって、ひとつは木で、もうひとつは金属でできていて、それぞれを別に、あるいは一緒に鳴らすことによって3種類の音色をつくることができます。
音色の切り替えはオルガンの横に二つのボタン(ストップ)で操作します。

このパイプの原理はリコーダーと同じで、パイプにリードがあり、空気を吹き込むことによって音が出る仕組みです。リコーダーは穴が空いていて、それを指で塞ぐことによって擬似的に管の長さを変えることによって音程を得ますが、パイプオルガンはパイプ一本ごとに音程があり、それぞれに空気を送ることによって音程を得ます。


【入り口の案内】

オルガンの外観。人の背丈よりちょっと小さいくらい。


【製作者による説明中】

下の写真は、二種類のパイプです。


【金属のパイプ】


【木のパイプ】

構造を覗いてみます。


【鍵盤の先の方】


【パイプに空気を送る管】


【音色を変えるレバー(ストップ)】


【空気を送る管とフイゴ】

フイゴは人力で操作するのではなく、機械によって空気が送られています。重しが載せてありました。


【鍵盤】


【場所にマッチ】

パイプオルガンは自由に弾かせてもらえました。
下の写真は、女の子が弾いています。


【お子様の演奏1】


【お子様の演奏2】



【皆が興味津々】

ガンバで参加した、佐久古楽合奏団の団長も、ガンバについての説明をおこなっています。


【トレブルガンバの説明】

というわけで、パイプオルガンの演奏のほか、マリンバやリコーダー、ガンバによる演奏で、約2時間が楽しく過ぎました。


さて、このブログを書いているのはゴールデンウィーク真っ直中の5/4ですが、昨日、須坂市の田中本家でおこなわれた「音の庭コンサート」に、下見を兼ねて(佐久古楽合奏団は今日演奏)行ってきました。
そのことは次の記事で報告します。

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田中本家「音の庭コンサート」
5 / 4(水)pm2:00〜

佐久古楽合奏団プログラムと解説

1.ダルツァ/カラタ アラ スパニョーラ

2.ダウランド(モーリー編)/涙のパバーヌ

3.ジェンキンス/エア

4.カー/イタリアン・グラウンド

5.作曲者不詳/グリーンスリーブスによるグラウンド

6.イギリス伝承曲/スカボロ・フェア

7.レグレンツィ/ソナタニ短調

8.パーセル/もし愛が優しい喜びであるなら

9.パーセル/美しい島

1:カラタ/軽快なスペインの踊り。
2:パバーヌ/二拍子のゆっくりした踊り。名残として結婚式の入場行進(躊躇いの歩み)。ブロークン・コンソートでの演奏。
3:エア/歌謡的・叙情的な声楽曲または器楽曲。ホール・コンソートでの演奏。
※コンソートは、ホール・コンソート(同族楽器によるアンサンブル)とブロークン・コンソート(広義には(注)二種類以上の異種楽器によるアンサンブル)がある。
(注)ブロークンは、吹奏楽器、擦弦楽器、撥弦楽器によるアンサンブルで、リコーダー、トレブルとバスのヴィオール、リュート、シターン、バンドーラが典型。
4、5:グラウンド/リズムや音程・和声が反復される楽曲。特に低音およびその上の和声進行を特定のリズムパターンとともに反復する形式。
7:ソナタ/明確な定義はなく、器楽曲の総称。古典派以降の多楽章ソナタとは別物。
8:シェイクスピアの「真夏の夜の夢」を基にした歌劇「妖精の女王」の第三幕で歌われるアリア。
9:「キング・アーサー」の中で歌われる、最も有名なアリア。

(ひこ記)

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